建築コストで木材の占める割合は? 土台になるべく薬剤を使わない工夫は?
住宅の総価格の中で、木材の占める割合はほぼ全体の20%以下。
例えば、坪50万で40坪の家を建てると、木材の費用は400万円ほどですから、それほど高くありません。
銘木にこだわらず、敵地適材の木を使い、建具などを最小限にするなど工夫をすればコストを抑えて木の家をつくることができます。
・土台、柱などにはシロアリや腐朽菌に強い木材(ヒバやヒノキ)を使う。
・基礎をなるべく高くとる、床下の通気をよくする。
・床下に木片などを放置しない。
・調湿材を使う。

などの工夫があります。
点検できるように床下に潜りやすくして、きちんと点検することが基本です。

床下に炭を敷くといいってホント? 木は水に強い?

炭にはたくさんの穴があいていて、様々な物質を吸着することができ、床下の湿度をコントロールします。
特に、湿気の多い梅雨時には湿気を吸ってくれますし、乾燥してくると、吸った湿気を少しずつ吐き出す調湿機能があるのも特徴です。
ですから、床下に炭を入れると、湿度が下がり、木材の耐久性を上げることができるわけです。

木が腐るのは、腐朽菌によるもの。
腐朽菌がつかないようにするには、濡れたらすぐ拭くとか、窓を開けて換気するなど、日頃の小さな心配りで水分をとばすことです。
そうすれば、木は腐らず、強度が低下することもありません。
環境面から考えると、腐るということは、役目を終えたら、腐朽菌で分解してもらい、自然に戻るという木の長所でもあります。
腐るというのはとても重要な性質です。


木には、節があって当たり前? 木はひび割れても大丈夫?

節は枝の痕跡で、枝が成長過程で幹に包み込まれるためにできるものです。
枝が生きたまま包み込まれると生節(いきぶし)。
枯れた状態で包まれると死節(しにぶし)となります。
生節は木目に溶け込んでいますが、死節はポロリと落ちることがあります。落ちた場合は、枝や木片で埋めます。
木材は節のないのが最高級品とされていますが、節があるのは自然なこと。
木の強度にも問題はなく、安価なので味わいとして上手に使いたいものです。

新築後、バシッと大きな木が割れる音がすることがありますが、 これは柱や梁などの構造材が割れる音で、太く厚い木材が使われている証拠です。
割れても、木材が正しく使ってあれば強度に心配はありません。
1年くらいで落ち着きますが、問題は見た目を気にするかどうかです。


木は地震に強い? 柾目(まさめ)板目(いため)って?

木造の家は、コンクリート造りの家より地震に弱いと思われているようですが、そうではありません。
そもそも木材は他の材料よりも軽くて強く、同じ重さという条件であれば、スギの場合、材料の強度は、鉄筋コンクリート、鉄骨と比較しても、優るとも劣りません。
木づくりの家は強度もあり、鉄骨造やコンクリート造りよりも軽く仕上がります。
家が軽ければ、地震のダメージも小さくなり、正しく木材が使ってあれば、地震に強いといえます。

年輪に直角に挽いた板が柾目で、木目はまっすぐな縦縞。
年輪に接する方向に切ったのが板目で、等高線のような木目です。
また、樹皮に近い側を木表、樹芯に近い側を木裏といい、板目の板には木表と木裏があるので、乾燥すると木表側に反る傾向があります。
一般的には、表面になるほうに木表を使います。

木は火に弱い?
真壁(しんかべ)と大壁(おおかべ)の違いは?
木は燃えるからといって、火災に弱いわけではありません。
木材は空気をいっぱい含んでいるので、熱を伝えにくく、木材が炭になっていく速度は1分間に約0.7ミリです。
表面からゆっくり燃えていきますから、火災が起きても逃げることができます。
しかし、アルミはある温度で溶けて急激に強度が落ち、鉄は高温になると軟らかくなってしまします。
木は、煙も少なく、一酸化炭素以外の有毒ガスはほとんど出しません。

柱と梁がそのまま見えるのが真壁造りで、木組みの構造体を建材で覆うのが大壁づくりです。
真壁は木の呼吸を妨げないので調湿性能を十分発揮できますし、構造体が見えるので、将来痛んだときも対処しやすい工法です。
大壁は、木が十分に呼吸できず、木の特性が生かせません。